馬の耳に念仏を唱える男。
実はこれ、ものすごい効果があるのだ。 なぜ?
転載元: 「一切衆生悉有仏性」 作者: アシカ (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/75
仏の教えを全国に伝えるべく、坊主は一匹の馬を調教して芝居をうった。
坊主「仏の教えは、生きとし生けるもの全ての心に届くのです。たとえこの畜生であろうとも」
坊主「摩訶般若波羅蜜多心経観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空 度一切苦厄……」
村人「はは、この馬鹿坊主、馬に念仏を唱えておるわ」
村人「阿呆でねぇか(笑)修行のし過ぎで頭がいかれたか」
<数分後>
坊主「羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶 般若心経 」
坊主「…さて、馬よ。畜生であるそなたも、仏は必ずお救いになる。その心がお分かりかな」数珠を縦にジャラジャラ
馬 「! ブルンッ!」首タテフリフリ
村人「! 馬が頷いておる!」
村人「! ぐ、ぐうぜんだ!ありえん!」
坊主「ふむ。まだ仏の教えの尊さが分からぬか。さて、馬よ。仏法を侮る彼らが、死後に涅槃へ行けると思いか?」数珠を横にジャラジャラ
馬 「!ブルブルンッ!」首ヨコフリフリ
坊主「念仏によってそなたの心は救われた。そう申すのであるな?」数珠ジャラジャラジャラジャラ
馬 「!!ブルンッ!ブルンッ!」首タテフリフリ
馬鹿「仏教ってすげぇ……」
阿呆「…父さん、俺仏教徒になる」
こうして坊主は、調教した馬に念仏を伝えるパフォーマンスを行うことで、仏の教えは馬の心にすら響くと聴衆に錯覚させた。
この詐欺の手口は、仏教を人々に広めるのにものすごい効果があった。