2050年。文系が理系を駆逐するという大戦以来最悪の出来事「文系の文系による文系のための理系やっちゃおうぜ論争」が勃発した。のちにこれは社会の教科書の一面を飾る出来事となる。残念ながら理系は家の外に出ることすらできなくなった。しかし3か月後、次々と文系が討たれる中で、理系による逆襲が始まった。次々と文系が討たれ、「文系の文系による(以下略)」は終止符がうたれたのだが、その理由は「ウミガメのスープ」が深く関係しているという。なぜ?
*元ネタがあります。そこは若干要知識かもしれません。
*kusuさん②のリサイクルです。
転載元: 「【文系ますか?リサイクル】en grand vainqueur」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/7490
2050年のシェヘラザード姫。
(FA条件:いわゆる求婚者難題ものの、難題を出した人が文系、ウミガメでそれを解決したのが理系であること。
同じく求婚者難題ものの、トゥーランドット、かぐや姫などに擬えても可。)
大戦の結果、地域の大半を手に入れた独裁者のカメフリアール。
カメフリアールは、元々、物語を好む、純粋な文系の青年だった。
しかし、若い時に結婚していた理系の妻が浮気していたことにより、理系の女が大嫌いになり、理系の女に復讐するために独裁者になった。
理系の女性は、カメフリアールの目に触れることを恐れ、家から出られなくなった。
そのような中、勇気ある美しい理系の女性、ラテラザードが立ち上がった。
彼女は、水平思考パズル、いわゆるウミガメのスープの名手だった。
彼女は、カメフリアールに謁見を申し出ると、カメフリアール及び居並ぶ文系の大臣たちの前で自慢の「ウミガメ」を披露した。
「…そのものは成人か」
「YES」
「相手に腹を立てていたか。」
「YES/NO 関係ございません。」
「100年前の我が国でも成立するか。」
「NO! 良き質問でございます。…さて、本日の謁見時間はこれまでですので、私はここでお暇させていただきます。」
「さようでございます。カメフリアール閣下、そろそろ政務にお戻りいただかないと。」
「待て!…おい、大臣たち、誰もこの問題を解けないのか…」
「…降参です…」
「仕方がない、明日必ず来い。続きが聞きたい。」
「承りました。」
そうして、ラテラザードは素晴らしいウミガメの問題を出し続けた。
ラテラザードが理系であることは途中で分かったが、もうそんなことはどうでもよかった。
カメフリアールは賢く美しいラテラザードと、その問題の虜になった。
彼女が1001問出題し終わったとき、カメフリアールはラテラザードに3つのことを誓った。
一つ目は、国民のために良き為政者となること。
二つ目は、理系の女性を解放すること。
三つ目は、ラテラザードを妻にし、一生大切にすること。
そうして、2050年に生きた勇気ある女性ラテラザードは、2050年のシェヘラザード姫として、社会の教科書で長く語り継がれることとなったのである。
*元ネタ 『千夜一夜物語』