「広報委員の美咲ちゃん、まじ?毎日違うチャームつけてるよ?」
「嘘っ!あんな大人しそうなのに?」
「昨日はバスケだったし、その前は陸上、その前は、吹奏楽…?」
「あ、私剣道つけてたのも見たことあるっ」
「まじかー そんな子に見えないのに」
水平大学園中等部女子の間では、「好きな子の部活や趣味に因んだ手作りチャーム」をこっそり鞄につけてそれとなくアピールするのが流行っている。
それが毎日違うチャームってことは…よりによって大人しい美咲が…
「おはよう〜」
「お、おはよう…美咲」
「…え、何みんな?どーしたの?」
「えっ。そのチャーム…美咲、バレー部の男子が好きなの?」
「ううん、違うよー」
さて、美咲の彼は本当は何部なんだろう?
*百人一首 その三十九【あさぢふの をののしのはら しのぶれど あまりてなどか ひとのこひしき】からのinspireです。
転載元: 「She's Cheer Captain and I'm on the bleachers」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/7458
手芸部
「篠原君は、海亀高校の手芸部の部長なんだ…っていうか 将来アパレルやりたいみたいでお洋服とかも作ってるし、センスいいんだよ。このチャーム全部篠原くんが作ったの。あ、作ってほしいのあったら材料費だけで作ってくれるって。なんか欲しいのあったら言って!」
「このクオリティ!」
「まじこれ売ってるやつじゃん。」
「私サッカー部お願い。」
「ギターとか無理?」
「水泳部!」
「野球、それもキャッチャーなんだけど!」
「美術部もできる?」
「…いや、待て待てw 美咲の彼高校生なの?」
「何!!やばっ!!」
「え〜、そんな普通の人だよぉ…あ、これ、玲奈に頼まれた電車のチャーム…あっt」
玲奈は精巧に作られた電車のチャームをひったくると、そのまま走り去った。