閉所快楽症

カメコはエレベーターに乗ると、１階から５階、５階から３階、３階から９階、９階から１階、と移動した。
一体なぜ、このように昇降を繰り返したのだろう？

オフィスビルの事務員であるカメコがエレベーター内のポスターを貼り変えていると、扉が開き女性が入ってきた。
カメコが気にせず乗るように促すと、２人を乗せたエレベーターは１階から５階へと上がっていった。
５階に停止してからしばらくすると、エレベーターは下へ移動し始め３階に停止。
乗ってきた男性は９階のボタンを押した。
９階に到着した頃には全てのポスターを貼り終えたため、男性が降りるとカメコは１階へと戻っていったのであった。