考古学者の猫山教授。彼はエジプトに発掘調査に来ていた。
猫山教授はピラミッドの奥深くで眠るミイラを見つけると、そのミイラに巻き付いている包帯をほどいて自身に巻き付け始めた。一体どうしてこんなことをしたのだろうか?
*Q7 メラさんのリサイクルです。
転載元: 「【ことわざますか?リサイクル】a hot dry wind blows right through me」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/7311
ミイラの状態を確かめようとして剥がした包帯が、静電気が酷くて自分にくっついて離れず、作業の邪魔になるため、あえて自分の腕に巻いた。
「猫山教授?博物館に搬出するミイラ、特に損傷のひどいものについては目印に包帯を巻いています。そちらから優先的に運んでください。」
助手の富田から連絡が入った。
このピラミッドは砂漠のど真ん中にある。
ミイラの保管にとって、湿気は大敵だが、だからといって乾燥し過ぎもよろしくない。
今回の調査の目的は、特に損傷のひどい墓室に入って、ミイラの保管により適した温度・湿度の保たれた博物館に搬送することである。
先に入った富田が、特に優先的に搬出すべきミイラについては、目印兼さらなる損傷の防止のため、包帯を巻いてくれているのだ。
「こちらのD-6号、F-8号及びH-14号の優先順位が高いんだな。よしわかった、みんな気をつけて運べ!」
そう言ってチームと共に繊細なミイラを搬出した猫山教授。
「さて実際のコンディションはどんなだ?確認するか…」
そう言って猫山教授は包帯を剥がしてみた…のだが、当地は聞きしに勝る乾燥っぷりだった。
静電気が酷く、巻き取った包帯がぺたぺたと手にまとわりついて作業しづらいことこの上ない。
「ああ、もう…鬱陶しい。仕方ない、腕に巻くか。」
手指に包帯がまとわりつくぐらいだったら、いっそ腕に巻きついていた方が動きやすいと、猫山教授はミイラから巻き取った包帯を腕に巻くことにしたのである。
〜Disclaimer〜
*ミイラにとって乾燥しすぎが良くないのかどうかは、定かではありません。
そこについては、追求しないでください。