旅からインスピレーションを得た作品を数多く手掛けている、推理作家のエルキュール。
ある時、国際特急に乗っていたら、女性が荷物を盗まれたと言って騒ぎ始めたことからヒントを得て上梓したのが、映画化もされた代表作「ブルータートル特急の殺人」である。
そんなエルキュールが電車で旅行していた時の出来事。
目的地の3つ手前、途中停車した駅で、あまりに美しい景色に見惚れていた。
「しまった。荷物!やられた!」
我にかえって慌てたエルキュール。
エルキュールは、盗難に遭わないように注意を払っていたのに、むしろその注意が仇となったらしい。
それでも、エルキュールは警察に被害を届け出ることはしなかった。なぜだろうか?
*5月3日(火・祝)23時頃終了の予定です。
転載元: 「Love in the first degree」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/7264
待ち合わせの関係で特急が数分停車する駅。
そこで一旦下車して、飲み物やお弁当を買う乗客もいるし、景色が良いので写真を撮る乗客もいる。
普通はお財布とカメラぐらいだけ持って下車し、すぐに電車に戻るのだが、エルキュールは盗難を気にして、大きなスーツケースだけを車内に残し、貴重品の入ったボストンバッグも持って出ていた。
駅のホームで美しい景色の写真を撮りながら、缶ビールを買って一服するエルキュール。
ふと気付くと、電車のドアは閉まり、出発してしまっていた。
もしエルキュールが荷物を持っていなかったら、途中下車だと気づいた人が声をかけてくれたかもしれないが、鞄を持っていたので、ここで降りる人だと思われたのかもしれない。
いずれにしても、エルキュールのスーツケースは電車と一緒に出発してしまった。
なので、警察ではなく、次の電車でエルキュールが到着するまで、なんとか目的地の駅で荷物を保管しておいてもらうように駅員にお願いすることにしたのである。
*実際はこういうことをやるとめっちゃ怒られる国が多いと思うよ!
っていうか不審物として荷物を破壊される場合もあるよ!
注意しましょう。