お歩絵が死んでしばらくすると、奇妙な噂が流れ始めた。
夜な夜な井戸の奥底から嘆き悲しむ声が聞こえるのだという。それは死んだお歩絵の声で、「好き…嫌い…好き…嫌い……1枚足りない……」と呟く声であり、それを聞いたものはお歩絵の霊にとりつかれ死んでしまうというものだった。
以上は、世界遺産「へめじ城」の敷地内にある井戸、通称「お歩絵井戸」にまつわる怪談である。
しかし、実はお歩絵という女中などおらず、井戸に投げ入れられて殺されたものも存在しない。
いったいどうして、このような話が出回るようになったのだろうか?
No.4 セルフオマージュです
転載元: 「【夢ますか?オマージュ】播州花屋敷伝説🥀」 作者: メラ (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/7258
井戸は城外との秘密の連絡経路になっており、誰も近づくことがないよう、当時の城主らが噂を広めた