バクが大好きな女。
そんな女は、ある日、「これはバクのアピールをするのに最適だ」という柄のTシャツを発見し、購入した。
そのTシャツには、特にバクのイラストなどはついていないのだが、なぜだろうか?
* Q5 セルフリサイクルです。
転載元: 「【夢ますか?リサイクル】he a-a-ate my heart」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/7173
そのTシャツには周りの人の読めない外国語で、「バク」という意味の文字が大きくプリントしてある。
周りの人から、「なんて書いてあるの?」と聞かれると、そこからバクについて語ることができるため。
ここはとある地中海沿岸の町。
毎週土曜日になると蚤の市”Mercato delle pulci”が立つことで知られている。
マダム・カムパネルラは、アジアのアンティークや衣料品を主に取り扱うジョバンニの露店で、あるTシャツを見つけた。
そこには、筆文字で「獏」と書いてある。
実は、マダム・カムパネルラは、猫も好きなのだが、それ以上にバクが大好きなのだ。
なので、そのTシャツは、そりゃあもう飛びついて買った。
周りのファッショニスタ・マダムの友人には、「まあ、その漢字のTシャツ、素敵ね。どうしたの?なんて書いてあるの?」と声をかけられる。
その時は、よくぞ聞いてくれたとばかりに、
「これはジョバンニのお店で買ったのよ。Tapiro(バク)っていう意味なの。Che bello! さすがバク、字までかっこいいわよねっ! そうそう、東洋の言い伝えでは、バクは悪夢を食べてくれるらしいわよ。Che misterioso! なんて神秘的なの!」
と蕩々と語るカムパネルラであった。
「へ、へえ…知らなかった。(っていうか、これまでの人生で、そんなにバクについて考えたことはなかった。カムパネルラは本当にバクのことが好きなんだなあ…)」