夢乃「どうしよう。ずっと入院してるおじいちゃんが私たちに会いたいって。まあ、今すぐ命がどうこうってわけじゃないけど、会える時に会っとかないと。」
晴臣「ええやん。せっかくやから連休にでも会いに行こや。」
夢乃「でも、おじいちゃん、あんまり人の顔分からなくなってきてるらしいんだよね…私結構顔いじってるから、気付いてもらえないかも…。」
晴臣「マスクかけとったら平気ちゃうん?声は変わってないんやし。」
夢乃「そうだけど…あ、まって、○○をアピールすれば良くない?」
晴臣「え、あ、そういうことか…なるほどな。」
夢乃はいったい何をアピールするというのだろう?
*3月31日(木)23時頃終了の予定です。
*百人一首 その二十【わびぬれば いまはたおなじ なにはなる みをつくしても あはむとぞおもふ】からのinspireです。
転載元: 「It's hard to look right」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/7131
ひ孫の顔
夢乃と晴臣が初めて出会ってから7年。
結婚してから3年。
二人の間には娘の澪がいる。
澪は「もともと」の夢乃にそっくりだ。
「おじいちゃん!澪だよ〜〜」
「おー 夢乃…じゃないのか。夢乃とそっくりだな。夢…じゃない、澪ちゃん〜カメゾウじいちゃんですよ〜。今の夢乃はだいぶ感じが変わっちゃったけど、澪ちゃんは昔の夢乃そのものだな〜」
(ね、昔のことの方がよく覚えてるから、小さい頃の私の顔の印象が強い。
今の私は歳を取ったから感じが変わっただけ、ってことになってる。)