ウミガメ小学校5年1組の児童である皆さんは、この学校の七不思議を調べるため、担任の先生と親たちの特別な許可を得て、ある日の夜にウミガメ小学校を訪れた。
エルナトと共に、この学校の七不思議を解き明かそう!
***ルール***
a.みんなで力を合わせて、ウミガメ小学校の七不思議を全て集めればゲームクリア!
b.皆さんは質問欄を通じて、学校内を各個人で探索(例.職員室で◯◯を調べます、など)し、手に入れた情報を教室(雑談チャット)で皆さんと共有してください!
質問欄にてエルナトと密談することもできます。亀夫君問題なので、質問と探索、様々なことを行うことが出来ます。
c.現在探索可能な場所はメモ欄に記載します。行動範囲が増えた場合はヒント欄で報告しメモ欄にも追加記載します。
また、判明した七不思議についてもメモ欄に記載します。
d.七不思議を集めゲームクリアした時点で参加者(質問した人)全員に正解1つずつ差し上げます。死んだ人も蘇ります。
ゲームオーバーとなった場合は、七不思議を1つでも見つけた人全員に正解を1つずつ差し上げます。
e.ストーリー進行など重要なことは全てヒント欄に記載します。
f.その他、ルール質問はチャット欄または質問欄でお受けします。追加ルールがあればヒントやメモ欄でお知らせします。
***注意事項***
注意1
先生および親から許された時間はゲーム内の一晩、朝日が昇るまでです。
現実時間では2018年2月25日(日) 23時頃までとします。
また、質問制限は100回までとします。100回を超えると、朝を迎えてしまいゲームオーバーとなります。
注意2
ゲーム内の時間管理は非常に面倒なので、「0時前」と「0時過ぎ」のふた通りのみとし、スタート時点は「0時前」です。
また以下の時に時間が「0時過ぎ」に変わるものとします。
a.2月18日(日)の23時を過ぎた時
b.質問数が35を超えた時
c.七不思議を3つ以上発見した時
※多少の誤差は許してね☆
注意3
この問題では、参加者の皆さんが死んでしまうことがあります。死んだ人はその事を決して口外してはいけません。
(本人には死んだことを伝えますが、設定上は死んだことに気付いていない設定です)
5人死亡した時点でゲームオーバーになります。万が一間違って口外した場合もゲームは続行しますが、ペナルティとしてクリアしても正解は差し上げません。
※質問を使って◯◯は死んでいますか?または死んでいる人はいますか?という質問をすることは可能です。
死んでいる人は誰ですか?は不可とします。
※この質問によって死が発覚した場合は口外可能です。
転載元: 「七不思議のワルツ」 作者: エルナト (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/709
※参考資料として「七不思議リスト」、「イベントリスト」があり、これらはメモ帳に記載しています。
解説を読む順番としては、「七不思議リスト」→「イベントリスト」を読んでから、あるいはだいたいの話の流れを理解した上で
下記の「元ネタ」「7人の日記」を読むことをオススメします。
***元ネタ***
*この問題には元ネタとして旧HN時代に作詞した「七不思議のワルツ」がある。
このことに気付いた人が質問欄に元ネタについて質問する、またはチャット欄で指摘後に最初に質問を行った時点で、
「呪い」が発動し死亡する(七不思議が分かってしまうので)。一応タイトルをググるだけでは出てこないことは確認済。
*なお、元ネタとなる当時10代だったエルナトの黒歴史はこちら
***7人の日記***
★6年2組 シンジョウ ラテ子の日記
2001年2月14日
クラスの幼馴染6人で七不思議を調べるためにこっそりウミガメ小学校へ忍び込んだ。
みんなには内緒だけど、私には1年生の時から友達の花子ちゃんがいたから、すぐに見つけることができた。鏡に映った自分が、あんな風に涙を流すから、ビックリしちゃった。でも、楽しかったなぁ。
でも、6人しかいないから、七不思議は6つしか見つけられなかった。1人で2つ以上見つけたら、呪われちゃうからね。
そういえば今日はバレンタインだけど、カメ子ちゃんはちゃんと告白できたのかな?
……あれ? カメ子ちゃんの好きな人って、誰だっけ?
★6年2組 アリアケ ウミ太の日記
2001年2月14日
七不思議なんて怖くねえとか言ってたけど、本当はめちゃくちゃ怖かった。
なんでこんなクソ寒い時に、そんな背筋が凍る思いなんてしなきゃなんねーんだよ。
俺は適当に階段の数だけ数えて、教室で「イッパイ◯ッテナ」でも読んでサボっちゃえ。
……なーんてサボってる時に限って見つかっちゃうんだよね。
仕方ないから、階段の七不思議を見つけたこと教えて誤魔化したよ。
……あれ?なんでだろう、あいつの顔も名前も思い出せない……?
まぁ、いっか。
★6年2組 モリノ カメ太の日記
2001年2月14日
ビビった。もうちょうビビった。
だって人体模型が踊り出すんだぜ?
人体模型と一緒にワルツでも踊れってか?
ありえねー。ちょうありえねー。
そういや、ワルツってなんだ?
ピアノ習ってるウミ子に聞いてみたけど、うるさいって突き放されちゃった。
冷てー。ちょう冷てー。
……あーあ。ウミ子の奴、中学受験してこないだ受かってたって言ってたっけ。
同じ学校行きたかったのに。
あいつの弾くピアノ、好きなんだけどなぁ。
★6年2組 セトウチ ウミ子の日記
2001年2月14日
カメ太の奴、もう絶対に許さない!!
私がピアノ習ってるからってなんで音楽室担当な訳!?
案の定、ベートーヴェンの写真は怖いし、ピアノは勝手に鳴り始めるし!!
挙げ句の果て、突然音楽室に入ってきて、「ワルツって何だっけ?」って聞きに来るし、意味分かんない!バッカじゃないの?
本当、私の気持ちも知らないで。
驚いてチョコ落としちゃったじゃん……バカ。
★6年2組 オガワ カメ吉の日記
2001年2月14日
絵を描くのが好きって確かに言ったことあったけど、それで美術室担当なのはカメ太の横暴だと思う。
本当は絵を描くより写真を撮る方が好きだし、仕事としてやっていくなら学校の先生とかやりたいなぁ、なんて思うけど。
そんな話したら、あいつら笑うかなぁ? 似合わねえとか言われそう。
しかし、モナリザってなんであんな怖い目つきしてんだよ。急に笑い出した時なんてちびるかと思ったよ。
でも、正直目元といい笑顔といい、モナリザなんかよりカメ子ちゃんの方がずっと可愛いよなぁ。
そういえば6人で撮った集合写真、あれ何処行ったんだろう?せっかくカメ子ちゃんと一緒に写ったレアショットだったのに。
★6年2組 オオウミ カメ子の日記
2001年2月14日
気がついた時には、私は校舎の屋上に立っていた。涙が止まらなくて、心にポッカリと穴が開いたような気がした。
ふと手元には一冊のノートがあって、中にはたった一言、「もう大丈夫」と書かれていた。
私はその言葉を、何度も、何度も聞いた覚えがあるのに。
怖がりな私を何度も元気付けてくれたあなたのことを、どうしても思い出すことができなかった。
慌てて表紙を確認しても、私の涙で滲んでしまっていた。名前は……カメオ君? あなたは、一体、誰なの?
2001年 2月18日
七不思議を探しに来たあの日から、何かが足りない気がする。
心は苦しくて、もう生きていく元気もない。
こんな時、「もう大丈夫」ってカメオ君なら語りかけてくれたはず。
でも、あなたは一体何処へ行ってしまったの?
私はあなたのことを知っているはずなのに、思い出すことすらできない。
もしあの日知った七不思議をもう一度調べたら、あなたのことを思い出すことができるだろうか。
また会うことができたなら、今度はもう二度と忘れないって、そう約束できたら、良いな。
★6年2組 ウミノ カメオの日記
2001年2月14日
今日は、みんなで学校の七不思議を探しに出かけた。親にも先生にも内緒で、こっそり。
七不思議は、一人でたくさん見つけてしまうと呪いが降りかかると言われている。
だから、クラスの友達7人で1人1つずつ見つけようと約束した。
すると、ラテ子も、ウミ太も、カメ太も、ウミ子も、カメ吉も、カメ子も、みーんな見つけたのに、ぼくだけまだ見つけられない。
どうしよう、このままだと夜が明けちゃう……早く、早く見つけなくちゃ……そんな焦った僕のことを誰かが呼んでいる気がした。
どこだろう何処か上の方から聞こえてくるみたい。
きっと、それが最後の1つに違いない。僕は、そこを目指すことにした。
***
屋上へたどり着くと、おそらくカメオよりも少しだけ小さな男の子がいた。
彼はカメオの方を見て笑っている。
「君は、誰だい?」
少年は少し悩んでから空を見上げ、そして頷いた。
「僕は、そうだね、エルナト」
そう言って彼は冬の星座が煌めく空の上を指差した。エルナト?聞いたこともない名前だ。
カメオは空を見上げるが、キラキラといくつも星が輝いているばかりで、彼が何を指していたのかは分からなかった。
「ワルツを踊るんだ、本当は誰かを待ってるんだけどね。なかなか来ないみたい」
彼は意地悪く笑ってそう言った。
「……誰か?」
「……僕と一緒に、空へ帰ってくれる女の子」
「カメオ君!」
突然そう声が聞こえて、振り向くとカメ子の姿があった。
少年はニヤリと笑う。背筋が凍るような寒気を覚えた。
「あいつは連れて行かせない」
「それは君が決めることじゃない」
「ダメだ!」
「ど、どうしたの?カメオ君、1人で騒いで。誰と喋ってるの?」
不安になったカメ子がカメオの元へ近付こうとする。
「来るな!!」
カメオはそう怒鳴り声を上げ、カメ子は驚いて歩みを止めた。
しかしいつのまにか少年はカメ子のすぐ側まで近付いていて、その白い手を彼女に伸ばそうとしていた。
「止めろ!」
カメオはカメ子を突き飛ばし、そして少年の手を掴んだ。
すると、少年の手から渦巻く黒い光のような物が体の中に流れ込んで来るのを感じた。
「あーあ。残念。まぁ、仕方ないか」
そう言って少年は、カメオと共にスッと吸い込まれるようにその渦の中に消えて行った。
「カメオ君!?」
カメ子が駆け寄るも、もうカメオの姿は何処にも見えなかった。
不意にトンッと音がした。見ると一冊のノートがそこに落ちていた。
カメ子が近付くと風でページがパラパラと捲れる。
白紙だったページにサラサラと、見慣れた鉛筆の文字が、短く、五文字だけ刻まれていく。
カメ子はそのノートを拾い上げ、泣いた。何度も、何度も。
「もう大丈夫」
カメオは最後まで、カメ子のことを思っていた。