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Er war Superstar, er war populär

[ウミガメのスープ]

「鏡よ鏡 鏡さん 世界で一番美しいのは誰?」
「それは白雪姫です」
 
 「いや、そんなはずはない」
 「それは違うわ」

そのセリフを聞いて、誰より心中穏やかでなかったのは、白雪姫のほうだったという。
どういうことだろうか。

*百人一首 その九 【はなのいろは うつりにけりな いたづらに わがみよにふる ながめせしまに】からのinspireです。


出題者:
出題時間: 2022年3月1日 20:50
解決時間: 2022年3月2日 17:21
© 2022 gattabianca 作者から明示的に許可をもらわない限り、あなたはこの問題を複製・転載・改変することはできません。
転載元: 「Er war Superstar, er war populär 」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/7055
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ミュージカル「白雪姫」主役に抜擢された小野姫花。
チャーミングなルックスで人気急上昇のアイドルだ。

だがしかし。

お妃役は、40代半ばを超えた今でも現役当時と同じ、ともすればそれ以上とも言われる、「抜群の美貌とスタイル」「圧倒的な歌唱力」「圧巻の演技力」を誇る、元水平歌劇団トップスター、小町麗妃である。

(いや、姫花ちゃんも可愛いけど、麗妃さんと並ぶとただの子供だよね)
(しょうみ、小町麗妃が実質上の主役やろ)
(麗妃さんの存在感すごい)
(演出家がお妃様の台詞と出番増やしたっていうじゃん?すごい惚れ込みよう)

プレスリリース後、芸能記者は口々にそう呟いたという。


そして、舞台当日。白雪姫に扮した姫花は、舞台袖でずっとモニターを見つめていた。

「鏡よ鏡 鏡さん 世界で一番美しいのは誰?」
「それは白雪姫です」

そのセリフを聞いて、誰よりも心穏やかでなかった姫花。
姫花の心には、客席の観客の心の声が聞こえる気がした。

(いや、そんなはずはない)
(それは違うわ)

負けていられるか。この舞台の主役は私だ。
私はかわいい。 私はかわいい。 誰がなんと言おうと私は絶対にかわいいから大丈夫。
アイドル芝居だなんて言わせるもんか。

心中の乱れを治めんばかりに、姫花はぎゅっと拳を握りしめた。


出題者:
参加するには または してください
パトロン:
アシカ人参
と 匿名パトロン 3 名
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Cindy