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Sul mare luccica l’astro d’argento

[ウミガメのスープ]

ここはとある地中海沿岸の町。

毎週土曜日になると蚤の市”Mercato delle pulci”が立つことで知られている。
明るい陽光を浴びて、目の前の海も、背後の山もキラキラと輝いている美しい町だ。
この町に住むマダム・カムパネルラは、アジア系のアンティークやヴィンテージの品揃えで知られる、馴染みのジョバンニの露店を訪ねた。

「Ciao!カムパネルラ。インペラトリーチェちゃんは帰ってきたかい?」

「Ah! おかげさまで、帰ってきてくれたわ。きっとあの札のおかげね。
 あら、ジョバンニ、この頃は服も扱うようになったの?」

「ああ、日本のファッションも最近人気でね。このジャケットなんてどう?」

「あら、素敵ね…バカンスで着たいわ…」

そう言って、華奢なスタイルが自慢のファッショニスタ、マダム・カムパネルラは白いジャケットを手に取り、試着した。

「Mamma mia! ぴったりじゃないか」

「そうね。ぴったり。だからやめておくわ。」

「え、どうして?」

どうしてカムパネルラはそのジャケットを買わなかったのだろう?

*百人一首 その二 【はるすぎて なつきにけらし しろたへの ころもほすてふ あまのかぐやま】 からのinspireです。


出題者:
出題時間: 2022年2月20日 18:57
解決時間: 2022年2月20日 19:08
© 2022 gattabianca 作者から明示的に許可をもらわない限り、あなたはこの問題を複製・転載・改変することはできません。
転載元: 「Sul mare luccica l’astro d’argento」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/7023
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「素敵なリネンのジャケットね…そうね、シルクのランジェリーキャミなんかと合わせたら素敵な外しになるわ…こんなニットじゃなくて

時はまだ2月。
久々晴れてはいるが、この辺りは海風が相当冷たい。
山にはまだ、少し白い雪が残っているほどだ。

いくら「おしゃれには犠牲がつきもの」が身上のカムパネルラとは言え、長袖インナーにウールのニットと、流石にそこそこ着込んでいる。
この状態でぴったりだったら、リネンの季節に着るような薄手のインナーで着たらきっとダブダブだ。
美意識の高いカムパネルラには受け入れられないことだろう。

「残念ね。素敵なデザインだったのに」

「そうか…ジャッポーネには華奢な女の子が多いからね。またカムパネルラに合う服も仕入れておくから、寄ってくれよ!」


出題者:
参加するには または してください
パトロン:
アシカ人参
と 匿名パトロン 3 名
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Cindy