幸福な結婚をしたいと願う男が、都市の排水設備についてネットで調べ始めたのはどうして?
*ちょっと要知識かもしれません。
転載元: 「I'm gonna marry the night」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/6972
結婚のお相手を探している王子が、ちょうどピンヒールがハマるようなグレーチングを舞踏会会場に設置して、シンデレラの王子の真似をしようと思っているから。
王室系マッチングアプリを使っても、王族限定合コンに行っても、「お見合いパーティー★女性側は王族or貴族or富豪令嬢限定」 に参加しても、なかなか素敵な女性に出会えないサンパチ王子21歳。
初恋のカーメリータ姫こと愛しのカメたんを超える女性は、なかなか現れない。
ある時、童話『シンデレラ』を読んでいて、これだ!と気付いた。
舞踏会会場の出口、車寄せに向かう階段辺りにちょうどピンヒールが挟まるぐらいのグレーチングを設置しておこう。
そうすればリムジンに乗る直前に、そこで靴を落として困る女性が続出するはずだ。
その中にはきっと自分のシンデレラもいるのではないか?
そう考えた王子は、
(この幅ならちょうどピンヒールがハマるかな…)
とグレーチングの種類を調べ始めた。
「ってことなんだけど、カメたん、このアイディアどう思う?」
「このばか!そんなとこで足取られて怪我したらどーすんのよっっっ!
そうじゃなくても、ヒール傷めた女性がどれだけメンタル傷つくかわかってんの?今すぐやめなさい!
そんなんだからあんたにはお相手が見つからないのよ!」
いや、カメたんさえOKなら…と言いたいところをぐっと堪えながらも、罵られて少し嬉しいサンパチ王子であった。