池田の職場は、早出のA班と遅出のB班の交代制勤務である。
B班の方が出勤は1時間遅い。
池田の作業は、開始後一定時間が経過すると特別な操作をしなければならない。
一般的にはタイマーをセットしておくところだろうが、池田はタイマーの代わりに目覚まし時計を使っている。
毎日全く同じ時刻に作業を始めるので、毎日同じ時刻に目覚まし時計が鳴れば、充分タイマーの役割を果たすからだ。
そんな池田は、B班の時は、A班の時より目覚まし時計を1時間ではなく、3時間遅い時刻に鳴るようセットしている。
ある日、池田は上司の服部に、「池田君。悪いんだけど、来週は海亀支店にヘルプに入ってもらえない?作業内容はいつもと同じよ。池田君の家からだと少し遠いけど、毎日B班で構わないから。」と頼まれたので、承諾した。
さて、週明け、B班ということで、いつもと同じように3時間後に目覚まし時計をかけて、作業を始めた池田。
しかし、途中で失敗に気付いたという。
どういうことだろうか?
*この問題は、名無し編集者さんの過去問オマージュです。
転載元: 「the time has come to make or break」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/6958
A班の時、池田の作業開始時刻は10時、B班の時は11時である。
作業にかかる時間は1時間なので、A班の時は、11時に目覚ましをセットする必要がある。
しかし、池田の日頃働いている本社では昼休みの12時と1時にはチャイムが鳴るのだ。
なので、B班の時は、12時に目覚ましをかける必要はなく、2時に目覚まし時計をセットしておけばいい。(セットする回数は少ない方が効率的である。)
ところが、ヘルプに入ったウミガメ支店は、社員数も少ないため、そのようなチャイムはならない。
それで、いつもの癖で2時に目覚ましをかけてしまった池田は、12時に気付くことができなかったのである。