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feeling my way through the darkness

[ウミガメのスープ]

母親はいつものように子供部屋に入り、ベッドで眠っている娘に声をかけた。
「もう起きなさい!学校に遅れるわよ!」
あと5分寝かせてほしいと呟いた娘が、再び寝息を立て始めるのを見た母親は、この調子ではダメだな、と考えた。

「ほら!起きなさい!」母親は、けたたましいベルを片手に起こしに来た。
娘は、大きな音を立てないで、もう起きるからというようなことを言い、母はまだまだダメだと考えた。

そして、母親が勢いよく窓のカーテンを開けると、軽快な音が室内に響いた。
朝の陽射しが部屋に差し込み、娘の寝顔を直接照らす。
娘は顔をしかめ、寝呆けた様子で「んん……まぶしい……」と呻いて布団に潜り込んだ。

母親はとても驚き、娘を転校させようと思った。
一体どういうことだろう?

*この問題は、名無し編集者さんの過去問オマージュです。


出題者:
出題時間: 2022年1月8日 22:14
解決時間: 2022年1月8日 22:41
© 2022 gattabianca 作者から明示的に許可をもらわない限り、あなたはこの問題を複製・転載・改変することはできません。
転載元: 「feeling my way through the darkness」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/6864
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日本に留学したがっている娘が、寝ぼけても日本語を喋るぐらい日本語を勉強していることが分かったから。

「ママ、私日本で勉強してみたい。」
名前のことでからかわれたから?そんなの気にするんじゃありません。」
「違うよ、そんなんじゃないよ。でも小さい頃私日本にいたんでしょ?パパの目はなんで青いんだろうって思ってたって。今は普通になっちゃったけど。今日本に行ったら、どんなふうに思うんだろうって」
「そんな簡単に言うんじゃないの。あなた、日本語だってそんなに自然に出てくるわけじゃないでしょう?」
「うん、だけど…」

娘のマキは、小さい頃は日本に住んでいたが、7歳でアメリカに来た。
なので、学校教育はずっとアメリカで受けている。
家では、私とは日本語で話すこともあるが、彼女にとっての母語は英語だ。
「英語ぐらいすらっと日本語が出てくるようになったら考えてあげます。」
「わかった。じゃあこれからずっと家では日本語で話してね?」

マキは、私と話す時に日本語を使うのはもちろん、パパにも一生懸命日本語を教えるようになった。
さらには、動画を見たり本を読んだりして、一生懸命日本語を勉強するようになった。
その熱心さには感心しきりだったが、朝が弱いのは相変わらずだ。

ある朝、母は、「もう起きなさい!学校に送れるわよ!」と言ってマキを起こした。
“Oh my… just another five minutes, please”(まって…あと5分だけ寝かせて…)
(はあ、まだダメね。日本語が自然に出てくるような状態じゃないわ)と母は考えた。

またある日のこと。
「ほら、起きなさい!」母はベルを鳴らしながら部屋に入ってきた。
“Don’t make such a noise…I’m comin’ in a minute…”(大きな音立てないで…すぐ行くから…)
(まだダメね…)

そして、今朝のことだった。
母は、勢いよく窓のカーテンを開けて、マキを起こそうとした。
「んん……まぶしい……」寝ぼけたマキは、確かにそう言った。
(今、この子まぶしいって言った?言ったわよね?)
寝ぼけている時なんて、一番素の状態と言ってもいい。
そこで日本語で返答したなんて、この子はよほど日本語に馴染んできているんだ。
夢も日本語で見ているのかもしれない。
「…わかったわ…留学行っていいわよ」


出題者:
参加するには または してください
パトロン:
アシカ人参
と 匿名パトロン 3 名
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Cindy