その日は暖かな日でした。
外からは鶯の鳴く声が聞こえました。
そのために、カメオはもう生きて帰ることは出来ないということを悟ったというのです。
一体、どういうことなのでしょうか?
転載元: 「「鶯ますか?リサイクル)」 作者: ZENO (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/680
スペースコロニーでの生活が実現した2X39年のお話
地球では温暖化が進み、21世紀に見られた四季折々の風景は完全に失われていました
対してコロニーの天候は全てマザーコンピュータが管理しており、21世紀当時の地球の四季を完全に再現することができました
そのため、この時代の地球では、コロニーでの四季イベントを迎えるツアーが一大ブームとなっていたのです
さて、カメオは彼女へのクリスマスプレゼントとしてスペースコロニーでのホワイトクリスマスをプレゼントしようと思い、彼女と共に宇宙旅行に出かけました
まあなんやかやと彼女との幸せなクリスマスイブを過ごした翌日、コロニーのホテルで目覚めたカメオは
その日が異常に暖かく、外からは鶯の鳴く声が聞こえることに気が付きました
今日はクリスマスのはずなのにこんなに暖かくて鶯が鳴いてるなんておかしい
「あれ、これってお花見ツアーの時期の天候じゃね?」と思ったカメオはテレビを付けたところ
ニュースでコロニーのマザーコンピュータが暴走を始めたことを知ったのです
そのことを知ったカメオは「あ、こりゃもう生きて地球に帰ることは出来ないな」と悟ったのでした