You're beautiful, it's true

無事大学に入学した数学の苦手な白音は、憧れのイケメン弘樹とテーマパークに出かけた。
楽しい写真をたくさん撮った白音。
写真はインスタにアップするために全部大切に保存することにしたのだが、記念すべきデートの１枚目の写真だけは家に帰る前に消去してしまった。
特にプライバシーに関わるようなものは写ってなかったのだが、どうしてだろう？

〜テーマパークの駐車場にて〜

「結構白音運転うまいんだな」
「だから言ったでしょ。私が苦手なのは数学関係だけだって。」
「ww 今日はまずどうする？ファストパス買う？それともレストランの予約？パレードも見ないとね。」
「あ、ちょっと待って」

そう言うと白音は、スマホで駐車位置の写真を撮った。

「こんな広いパーキングの駐車番号、絶対私忘れる。」

（数学が苦手という以前に、マジでこいつ数字自体が苦手なんだな…）

「さ、行こうか！あ、ゲートの所にウミガメール（＊キャラの名）いる！可愛い！写真撮って撮って！」
（やっぱりこいつ変だな…でもそこが可愛いっちゃ可愛いんだけどさ…）

という具合で、テーマパークでたくさん写真を撮った白音だが、１枚目に撮った駐車位置の番号の写真は、帰りにはもう不要なので、車に乗ったらすぐ消去したのである。