「どうして毎年運動会の日になると、必ず先生が自分に腹痛を訴えてくるんだろう?」
そう思ったAさんは運動会の日のことを祖母に話すと、祖母は涙を流した。
なぜ?
※要知識です。
転載元: 「運動会の日の真実」 作者: ブラックホール (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/6651
※島田洋七さんの「佐賀のがばいばあちゃん」の「運動会」の話が元ネタです。
Aさんは祖母と二人暮らしでとても貧乏な生活を送っていた。
毎年、運動会になるとAさんは人がいない場所で一人で弁当を食べる。
なぜならAさんは祖母の作ったご飯と梅干しと生姜だけの質素な弁当を友達に見られるのが恥ずかしいからだ。
周囲の友達はみんな、家族と一緒に豪華な弁当を楽しんでいる。
祖母が多忙であるAさんは同伴する家族もおらず、劣等感を感じながら一人で質素な弁当を食べるしかなかった。
事情を知ってる友達がAさんを誘うも、余計に寂しい思いをするだけなのでAさんは頑なに断る。
それを見かねた先生が「先生ちょっとお腹を壊してな。お前のお弁当には梅干しが入ってるだろ?先生のと交換してくれないか?」と言ってきた。
どうやら梅干しが胃に優しいから交換して欲しいらしい。
交換を了承したAさんが先生の弁当を開けてみると、見たこともないような豪華なご馳走が入っていた。Aさんは先生が見守る中おいしそうに弁当を食べた。
それからというもの、毎年のように先生がお腹の不調を訴え、梅干しの弁当との交換を申し出るようになった。
そのことをAさんから聞いた祖母。
祖母は先生がAさんに気づかれないようにわざわざ腹痛を装い、せめて運動会の日だけでもいいから豪華な料理を食べさせてあげたいという思いで弁当を用意していることを悟り、涙を流した。
答え:先生は貧乏なAさんにご馳走を食べさせるために、「お腹が痛くて弁当が食べられない」、「梅干しは胃に優しい」
という建前でAさんの質素な梅干しの弁当と自身の豪華な弁当の交換をしていた。祖母はそのことに気づき感激のあまり涙を流した。
※「梅干し」というキーワードがなくても、「お腹が痛いことを理由に弁当を渡した」という要素を押さえていれば正解とします。