タイムイズマネー@黒焦げ雲の会

ここ、アメリカ・ニューヨークにあるミラノレストラン…ではなく、東京・銀座にあるメラノレストランでは月に一度、様々な分野のエリートたちが集まり、会食をする。その名も「黒焦げ雲の会」というその集まりは、メンバーが交代交代にゲストを呼び、ゲストが体験した不可解な出来事を聞くのが慣例になっていた。

今日のゲストはカメオという名の男だった。彼は皆に問い詰められ、そういえば、と思い出したように言った。

「不可解な出来事というか・・・少し気になることがありました。
知り合いから、『返す』と言われてお金を受け取ったんですが、私はそいつに金を貸した覚えが全くないんです。
『いつ貸したっけ？』と聞いても口を濁すばかりでろくに答えないし、まさか盗ったのかと思って、念のため財布の中身も確認したんですが、特に盗まれた形跡はありませんでした。
大した額ではないのですが、何のお金かわからないのにもらうのってちょっと気持ちが悪いじゃないですか。皆さん、あれが一体なんだったのかわかりますか？」

あなたたちはこの黒焦げ雲の会の正規メンバーです。
ゲストに色々質問して、彼の悩みを解決してあげてください。

この問題は、アイザック・アシモフ著「黒後家蜘蛛の会」という短編ミステリー小説の設定をふんわり意識した問題となっています。私に「黒後家蜘蛛の会」を紹介し、また、ニコニコ大百科のウミガメのスープページにここCindyのリンクを貼ってくれることで私がCindyを知るきっかけを作ってくださったGoTo_LabelさんへのCindy登録４周年記念のお祝い問題とさせていただきます。GoTo_Labelさん、登録４周年おめでとうございます！🎉

※
なお、この問題は上述の通りアイザック・アシモフ著「黒後家蜘蛛の会」を意識しただけの雰囲気問題なので、カメオのセリフである‶不可解な出来事というか～”から‶あれが一体なんだったのかわかりますか？”以外の部分は見なくても解くことはできます。

見事ゲストの悩みを解決した黒焦げ雲の会のメンバー。
「皆さん、謎を解いてくださってありがとうございました。まさか子供の頃の出来事とは思いもしませんでした。なんとなく今まで弟に避けられているな、と思っていたのですが、これをきっかけに、弟とも付き合っていければと思います。
…そうだ、今母からメールが来たのですが、なんと実家の私の部屋の机から、未開封のお年玉が見つかったみたいです。どうも何年分もあるみたいで、総額１０万円ほどになるようです。よかったら、二次会いきませんか？私のおごりです（笑）」

【解説】
お金を返してきたのはカメオの弟。
彼は、中学生の頃カメオのお年玉を勝手に使ったことがあった。
長らく後ろめたい気持ちを持っていたが、カメオがお年玉をあげているのを見て、返すのを決心した。