ある昼下がり、部屋で遊んでいたAくんは突然停電が起きたので出口に向かった。
しかし扉がびくともしない。
ふと扉の下を見ると「01:00」と表示された1cm大の小型ICチップがあり、チップから男の声が聞こえる。
「この部屋に今から3分後に爆発する爆弾をしかけた。解除方法はただ一つ。爆発よりも先にこのタイマーのカウントを『00:00』することだ。
ただし、このタイマーは特殊でな。自身の移動速度が『時速4km』以上のときしかカウントダウンされない。
時速4kmを一瞬でも下回るとすぐに『01:00』にリセットされる。
また、タイマーがカウントダウンしている間はお前は動くな。動いたら即爆破する。」
Aくんはとあるものを使用して無事に生還した。一体どうやって?
※要知識です。電子機器は使えません。
転載元: 「『3分の時限爆弾』vs『1分のタイマー』」 作者: ブラックホール (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/6537
Aくんが使用したのはセロハンテープとハンドスピナー。
タイマーをセロハンテープでハンドスピナーの外側に固定し、ハンドスピナーを指で全力で弾く。
ハンドスピナーの直径を8cmとすると、『時速4km以上』の速度を維持するためには『毎分266回以上』の回転が必要。
ハンドスピナーの場合、ものにもよるが「毎分266回以上」程度であれば1分間維持することは可能。
指で弾いた後1分間じっとしていれば条件を達成できる。
よってAくんは無事に爆弾を解除できましたとさ。
ひでよしひでよし。
※1 ちなみに停電していない場合は扇風機の羽の先端にセロハンテープでくっつけてスイッチオンでOKです。
扇風機の場合は羽の長さが30cmくらいだとすると、時速55kmくらいまでならいけます。
※2 単に電気を使わず瞬間的に人力で早い速度を出す方法であれば、有名なのものに『ぶんぶんゴマ』があります。
ぶんぶんゴマは紙や糸といった身の回りのもので簡単に制作することができ、条件によっては1分間の回転数が1万を超えます。
直径6cmの場合、時速100kmを超えることになります。ぶんぶんゴマを使えばもっと難しい状況を打破できるかもしれないですね。