「パンが有名だっていうからわざわざやって来たのに、何よこれ、こんなの石じゃない!」
美食で知られる街にやって来た食通のミズ・ビアンカは怒っていたが、最終的には納得した。
どうして納得したのだろう?
*Q9 セルフリサイクルです。
*知識があると解きやすいですが、知識がなくても想像はつくかと思います。
転載元: 「【石ますか?リサイクル】Rome. By all means, Rome.」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/6529
ビアンカは、パンに情熱を捧げる若きパン職人ファジアーノに連れられて博物館に来ていた。
「私は世界中の美味しいパンを求めて旅しているのよ!博物館の石なんかに興味はないわ!」
「ビアンカさん、こちらをよくご覧ください。」
「これはパン…の化石?」
「この街は火山の噴火により、紀元前に廃墟と化しました。しかし、その噴火のおかげで、パンは石となってその形を留めていました。現在、我々の誇るパーネ・タルタルーガと形をお見比べください。」
「確かに、同じ形ね…」
「私たちは、紀元前前から伝統的なパンを作り続けております。また、ラボによるこの遺跡の調査により、当時の小麦や酵母の再現にも成功いたしました。ぜひ、世界中のパンをご存知のビアンカさんには、我々のオーセンティックなパーネ・タルタルーガ・クラシカを味わっていただきたく、まずはその理解のために、こちらにお連れした次第です。」
「あら、私ったら…ごめんなさい。」
ビアンカは、紀元前の姿を止めるその街のパンと、パンに情熱を捧げる若き職人にすっかり魅了され、その街に腰を落ち着けてパンの発展に努めたという。