数字なんて見るのも嫌、数学が何より苦手な白音。
数学得意な憧れのイケメン、弘樹から、「数学教えてやろうか?」と夢にまで見たセリフを言ってもらったが、「はあ?冗談じゃないわよっ!」と言い返した。
どうしてだろうか?
転載元: 「【数字ますか?リサイクル】イケイケイケメン」 作者: ねじ (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/6314
伝言を頼まれたので、「自分で言え」と言い返した
白音は弘樹が好きだった。
でも、白音の友人である美咲も弘樹のことが好きだという。
「美咲、誰が好きなのよ?言っちゃいなよ!私応援するよ!」
美咲の口から弘樹の名を聞いて、白音は激しく後悔したけれど、もうどうしようもなかった。
その後、ひょんなことから、弘樹も美咲のことが好きだとわかってしまった。
失恋が確定した白音だが、これまたどうしようもない。
「でも、これで思いっきり美咲の応援ができるじゃない?」
白音は自分を納得させた。
以来、恋心をひた隠し、弘樹と美咲の恋のキューピッド役に徹している。
2人にちょっとした助言をし、何かと焚きつけて彼らの背中を押している。
ある日のこと、白音はたまたま弘樹と2人きりになった。
「ねえねえ、美咲がね、数学でわかんないとこあるって言ってたよ。弘樹は得意でしょ?チャンスじゃない?」
「・・・うん・・・そうだね・・・じゃあ、伝えといてくれる?数学教えてやろうか?っ・・・」
皆まで言わさず白音が叫ぶ。
「はあ?冗談じゃないわよっ!そういうのは自分で言わなきゃ意味ないでしょ!?」
白音は心の中でも絶叫していた。
「どっちでもいいからさっさと告って幸せになんないかなこの2人!私の恋に引導渡してよーっ!」
そう思いつつも、2人がくっついて自分の役目が終わってしまうのも寂しく感じる白音であった。