【数字ますか？リサイクル】ドラゴン、幻の如く

ドラゴンファンタジーという人気RPG作品がある。
シリーズは現在15まで出ており、次回作は16になるはずだが、公式発表において次回作は17とされた。
一体どうして？

メラさんの開催者特別枠1のリサイクルです。

簡易解説：2001年から年に1作、15年連続で15まで発売されてきたが、2016年に初めて開発が遅れて2017年発売となり、作品数よりも年数を重視したことで16作目だが17と冠された。

2001年から年に1作ずつ、15年連続でコンスタントに発売されてきたドラゴンファンタジーシリーズ。

いつしか「ドラゴンファンタジー✕✕が発売された年＝20✕✕年」（✕✕には数字が入る）というのがRPG界の常識となっていた。

しかし2016年、16作目にして初めて開発が遅れ、16作目の発売は早くても2017年初めになる見通しとなった。

発売前の社内の会議では、16作目なのだから普通に「ドラゴンファンタジー16」とするべきだと意見が当然多かったが、「ドラゴンファンタジー✕✕が発売された年＝20✕✕年」はもはや法則のようなものになっており作品番号ではなく年を冠するべきだ、という強固な意見も少なくなかった。

会議はもつれにもつれ、ネットでユーザーの意見の募集まで行われ、最終的に「ドラゴンファンタジー17」の名で売り出されることが公式発表されたときには、もう2017年も半ばになろうかという頃だった。

しかし製作期間が延びた甲斐あって、また2015年以来の発売という話題性もあって、「ドラゴンファンタジー17」は近年稀に見るヒット作となり、続く2018年の「ドラゴンファンタジー18」、2019年の「ドラゴンファンタジー19」とまた毎年発売されるようになった続編でも、シリーズとしての権威を維持し続けていくのだった。