医学系の研究者を志していた優一は、「お腹の音は空腹時以外でも鳴っているが、普段は胃腸の内側に食べ物がついていて、それが防音壁の役割をするため、外に響いてこない」(Q3)という、トンデモな学説に基づく主張を受け入れた。
そして、そのせいで、10年後も同じ主張を受け入れることになったという。どういうことだろうか。
※ATODUKE 27「Q3, お腹が減ると音が鳴るのはなぜ?」からインスパイアされた問題です。ATODUKEとは直接関係ないですが、興味があれば是非ご覧になってください。
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転載元: 「【ATODUKE27 revisited】I couldn’t lie, couldn’t lie, couldn’t lie」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/6212
好きな女の子が、デート中に嫌いなものを出され、「おなかがいっぱい」と嘘をついたことがきっかけで、付き合うようになった。
そして、10年後、結婚した二人の子どもが、同じようにお腹がいっぱいで嫌いなものが食べられない、と嘘をついた時に、同じような発言をしたため。
(ふう…初めての優一くんとのデート、緊張するよぉ…しかも高級フレンチ、って…)
ウェイター:「こちら、本日のスープ、グリンピースのスープになります。」
「へーおいしい。どう、夏希ちゃん…?」
横で涙目になる夏希。そう、夏希はグリンピースが大の苦手なのである。
でも、ここで食べなかったら、どれだけわがままな女だと思われるだろうか。
一口口に運ぶ。それだけで具合が悪くなりそうだ。必死で流し込んだ。
なんとか半分食べたけれど、もう限界だった。「ごめんなさい。私、お腹いっぱいで…」
「そうなんだ。おいしいのに。もったいないな。」
本当はお腹が空いていた。でも、そう言ったからには、その後のメインディッシュも、大好きなデザートにもあまり手を伸ばすことはできなかった。
店を出て、しばらくしたら、夏希のお腹が鳴った。
「夏希ちゃん…本当はお腹空いてる?」
「ううんっっ!そんなことないのっ!あのね、お腹はいっぱいの時でも鳴るんだよ!ただ、胃腸の内側に食べ物がついていて、それが防音壁の役割をするため、外に響いてこないんだって!ネットで読んだよ!」
「ってあの時はあんな無茶な主張するんだもんなー。バレバレだって。だって俺これでも医学部だよ?」
「だって、嫌われるのいやだったんだもん!」
「まあ、そういう一生懸命無理してるところも可愛いんだけどさ。」
「ありがと。あ、グリンピース全部そっちのお皿に入れるね。」
(5年経ったらこれかよ…)(苦笑)
「春香はもうお腹いっぱいなの。だから、人参はもう食べられないの。」
「そっかーお腹いっぱいなら仕方ないね。」
「もうっ、優一は春香には甘いんだからっ!」
(ぐ〜〜)
「あのね、お腹いっぱいでもお腹はなるんだよ。いつも鳴ってるんだもん。聞こえないだけだもん。」
「お腹いっぱいでもお腹はなるんだもんねー。そうだよね、夏希。」
「(この子どこでそれを…)春香、その代わりアイスもなしだからねっ」