自他共に認める筋金入りのビーチリゾーター、ウミコ。
そのウミコが、世界屈指の美しいビーチを誇るリゾートに来たというのに、一向にビーチで泳ごうとしなかったのはどうして?
*Q9セルフリサイクルです。
*7月9日(金)24:00終了予定ですが、参加者の状況によって変更することもございます。
転載元: 「【泳ぎますか?リサイクル】Tall and tan and young and lovely」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/6154
:すでにそのビーチに行ったことのある友人から、ウミコの大嫌いな生き物(ナマコ)が大量発生しているとの情報を聞いたため。
「カメミ、トルテュ・ハイダウェイ・リトリート行ったんだって?どうだった?」
「サイテーだったよ。いや、ヴィラとか食事とかサービスは最高級だよ?でもさ、肝心のビーチが、ナマコだらけで…」
「はぁ?」
「多分手付かずのビーチを売りにしてるんだと思うけどさ、あれは手付かずすぎだって。波打ち際から見渡す限り全部ナマコで埋め尽くされてるの。私、ウミコほどナマコ苦手じゃないけど、あれはダメだって。結局ビーチに入れず、ずっとヴィラにいたわ。」
それを聞いて青ざめた顔で震え出すウミコ。
そう、ウミコはビーチリゾーターのくせにナマコが大の苦手なのだ。
ウミコはビーチリゾーターと言ってもダイビングやシュノーケリングなどのマリンスポーツに興じるタイプではなく、流行りの水着を着てデッキチェアに横たわり、時々浅瀬で水と戯れる程度である。
また、そもそもウミコが好んで行くような「高級」リゾートでは、プライベートビーチからはそういう生き物を駆除していることが多い。
しかし、大自然を売りにしているトルテュ・ハイダウェイ・リトリートでは、あえてそれもそのままにしているようであった。
(万が一誰かから誘われても、トルテュ・ビーチだけは絶対行かねー。まああんな高級リゾート、誘ってくれる人もいないけどさ。)そう心に誓うウミコであった。
:今回は仕事で来ているので。
ウミコはプライベートでは筋金入りのビーチリゾーターだが、仕事は国際協力機関の職員だ。今回は、出張で、リゾート地として名高い南太平洋の島嶼国、ラテネシア共和国に来ている。
もちろんいつもリゾートで身に纏うカラフルなドレスではなく、ビジネススーツ姿だ。
「おかげさまで、観光立国として我が国も経済的な発展が進みつつあります。中でも、トルテュ・ビーチには、自然に配慮したラグジュアリーリゾートデベロッパーとして知られるハイダウェイ・リトリート・グループを誘致し…」
(知ってるよぉ。ハイダウェイの最新のリゾートでしょ?リゾート仲間のカメミが、来たって言ってた。)