「298枚、299枚…どうしよう1枚お皿が足りない。」
家族の大切なお皿300枚を洗っているみすぼらしい姿の女はs、皿が1枚足りないことに気付いた。
このままでは女主人に何をされるかわからない。
しかし、女は時間に追われるようにそのまま家を出て行った。
次に女が家に戻ってきた際は、皿のことなど気にせず、堂々とした様子だったという。
何があったのだろうか?
*お題「300」(「300問出題」より)、「皿洗い」(新茶より)からの出題です。
転載元: 「Five hundred twenty five thousand six hundred」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/6121
シンデレラはお妃様になって帰宅するので、足りないお皿のことなど気にしない。
「急ぐのです!このままではお城の舞踏会に遅れてしまうのです!」
「は、はい、親切な魔法使いさん、でも、このままでは、お皿が…」
「お皿のことなど後でどうとでもなるのです!まずはかぼちゃの馬車に乗るのです!!」
親切な魔法使いさんに促されるままに、慌ててかぼちゃの馬車に乗り、宮殿に向かうシンデレラ。
宮殿前の石畳で、ガラス製のピンヒールを引っ掛けて盛大にすっ転びかけるシンデレラ。
その手を取ったのは偶然にもその宮殿に住む王子様であった。
すぐに恋に落ちた二人。
有能な王宮の身分調査官により、実はシンデレラが高貴な身の上であることも判明したため、そのままとんとん拍子にご成婚が決まった。
「王子様、私、一つだけ気になっていることがあるんです。」
「何だい?」
「300枚目の皿が…」
そのままシンデレラの家に馬車で乗り付ける二人。
中からは当然怒った女主人が出てくる。
「ちょっとシンデレラ!あんたどこまで行ってたのよ!皿が足りないじゃないの!割ったんじゃないでしょうね!シンd…」
「もともとそのお皿、300枚あったんですか?最初からなかったのを、シンデレラのせいにしてるんじゃないですか?まあ良いです、こんな安物ではない、最高級の皿300枚セットを用意してあります。その代わり、今後一切シンデレラには関わらないでください。私ですか?この国の王子ですが何か?じゃあ行こうか、シンデレラ」
まくし立てる王子をただぽかんとして見送る女主人。
王子を待つ馬車の中でシンデレラは一人密かにほくそ笑んでいたとか。
*天童魔子さん、勝手にキャラ使用申し訳ありません!!