アイルーロス

ラカメル氏には、普通の人には見えないモノが見えているらしい。中でも最近は人間の姿に近く人間に友好的な妖精の研究をしていると言い、「アイルーロス」もその一種なんだそう。

「『アイルーロス』。幼い少女にも見えるこの小さな妖精は、失くしたものの在処を教えてくれます。失くしたものに対する思いが強ければ強いほど、出会える可能性は高いでしょう。」とラカメル氏。

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さて、普段ラカメル氏の話す幽霊や他の妖精の存在に比べ、この「アイルーロス」の存在を信じる人は多い。一体なぜだろうか。

要約　幼い少女にも見えるから。

インタビュアー「・・・さて色々な妖精のご紹介ありがとうございました。私にはどれも信じ難いですが、どうやら『アイルーロス』の存在は信じている人が多いみたいですね。どうしてでしょうか。」

ラカメル氏「先程も言いましたが、この妖精は私にだけじゃなく幼い少女にも見えるんです。娘が見たと言っている、という人や、小さい頃に見たことがあると言う女性が信じてくれるみたいです。」

インタビュアー「なるほど。逆に少女にしか見えない妖精をおじさんのあなたが見ることができるのが不思議です。」

ラカメル氏「ここ数十年、森の中で暮らしているからでしょうか。自然に愛されてるんですよ。俗世との関わりも断ってますし、現代の道具も使わず暮らしてますから。」

ラカメル氏は自慢げにzoomでの取材に答えた。