アルジャンは弟子のナイヤンに、ルテララ草というどんな難病にも効く薬草を手に入れるよう言った。その薬草は貴重で高く売れるため、何人もの冒険者が、ルテララ草の生えるルテララ洞窟に潜り込んだが、そこに潜む強力な魔物によって、命を落とした。
ナイヤンもまたルテララ洞窟に潜り、命からがら、なんとかルテララ草を手に入れた。
きっと喜ぶに違いないと、意気揚々と師に渡したナイヤンだが、師は、「こいつを弟子にすべきではなかった」と考えた。
一体どうして?
転載元: 「ルテララ草摘み」 作者: メラ (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/6050
とある大盗賊の隠れ屋における会話。
アルジャン「ナイヤン、おまえには全ての技術を伝えた。最後の試練を課す。ルテララ草を盗ってこい。ルテララ草は、現在ルッテランラ城に厳重に管理されている。どんな手を使っても構わん。後は・・・わかるな?」
ナイヤン「はい!ルテララ草を取ってくるんですね!」
それから数日後。
ナイヤン「師匠!ルテララ草をお持ちしました!」
アルジャン「よくやった!して、首尾は」
ナイヤン「はい!ルテララ洞窟に潜り、魔物を斬って斬って斬りまくり・・・最奥にはドラゴンもいましたが、なんとかそれも退治し、ようやくルテララ草を手に入れました」
アルジャン「ええー!?」
こいつ、盗賊にしておくのもったいないんじゃない?と、アルジャンは思った。
FA:盗賊なのに、盗んでこなかったから