顔が角ばっていることがコンプレックスだった女は、夢だった卵形の輪郭を手に入れた。でも、あまり喜べなかったという。どうしてだろうか。
*Q22 セルフリサイクルです。
転載元: 「【卵ますか?リサイクル】Dream of Californication」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/6034
国が変われば美意識の基準も変わるので。
女は、外国に移住することになった。移住先は、美容整形を含む、医療技術の発展している国である。
一刻も早くコンプレックスを解消したかった女は、国に着くとすぐに美容整形外科に行った。
女は、何度も「本当にいいのか」と医師に尋ねられたが、もちろん良いと答えた。
女は、そのために貯めたお金を払って、卵型の小顔にしてもらい、満足していた。
公的書類のための整形証明ももらっているので、何の問題もないはずだった。
しかし、ふと目を向けてみると、この国の雑誌やポスターに出てくるモデルや女優はみんなエラが張っている。
どうやら、この国においては、角ばった大きな顔の女性が美人とされているようだ。
新しくできた現地の友人に写真を見せると、「もったいない〜前の方が良かったのに。」「写真の顔だったら絶対モテてた!」と言われる始末。
ずっと憧れていた卵型の輪郭。 自分の価値観ではこれが綺麗なはずなのだが、なんだか急に治りが悪くなってきた女であった。