アリーシャという少女は、人間でありながら金の卵を産む。それによりアリーシャの村は栄えた。
ところが、アリーシャの村はある日突然滅亡を迎えることになった。一体なぜ?
*Q18 KY太郎さんのリサイクルです。
転載元: 「【卵ますか?リサイクル】Take that money, watch it burn」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/6026
アリーシャのおかげで村は潤った。
何もしなくても、1日何百グラムもの金が手に入るのだから当然である。
しかし、そのせいで村人は働かなくなった。それでも金の収入があるうちは問題なかった。
そもそも、金に価値があるのは、金属としての性質や美しさもあるが、その希少性によるところも大きい。
最初のうちこそ大きな影響がなかったものの、長期的に見れば、金の産出量はこれまでの2倍、3倍ということになっていく。
その結果、金の相対的な価値は下がっていく。
もはや、金の価値は、これまでの銀、いや、もはや鉄程度の価値にまで下がってしまった。
そうなれば、アリーシャの金による収入は期待できなくなる。
にもかかわらず、何十年にもわたり、産業がストップしていたため、それを再稼働することはもう無理であった。
それ以前に、村の住民は勤労という習慣をなくしていた。
そのため、村の財政は破綻し、独立した自治体としての存続ができなくなった(いわゆる財政再建団体となった)のである。