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【交通機関ますか?リサイクル】無重力自在感

[ウミガメのスープ]

一般人が滞在できる人工衛星の実現と共に、地上と人工衛星間を結ぶ交通機関として、小型のシャトルシップが定期運航されるようになった。
シャトルシップ内の乗客は、安全のために宇宙服の着用が義務化されている。
開発時には100kg超だった船外活動用宇宙服は、現在新素材による軽量化が進み、着用方法も簡便になった。
とはいえ、やはり宇宙服はまだまだ重く、体の動きが著しく制限される。
重力のある地上にシャトルシップが着陸すると、急いで宇宙服を脱ぐ客がほとんどだ。
ある日、地上でシャトルシップから降りてきた客が全員宇宙服を着たままだったので、大きな話題になった。
単なる余興ではなかったのだが、なぜわざわざ宇宙服を着て降りたのだろう?

No.18 名無し編集者さんの問題文のリサイクルです。


出題者:
出題時間: 2021年5月25日 19:49
解決時間: 2021年5月25日 19:59
© 2021 つむじ風商会 作者から明示的に許可をもらわない限り、あなたはこの問題を複製・転載・改変することはできません。
転載元: 「【交通機関ますか?リサイクル】無重力自在感」 作者: つむじ風商会 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/5948
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シャトルシップ内の限られたスペースで遺体の宇宙服を脱がせるのは困難だったから。

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一般人が滞在できる人工衛星の実現によって宇宙旅行は身近なものになった。
数ヶ月以上にわたって長期滞在する人々も現れはじめたのが、それに伴って人工衛星滞在中に病死する人や、終の棲家を人工衛星と定める人も見られるようになった。

遺体と同じシャトルシップで地上に戻ることを忌避する乗客への配慮から、遺体は一時的に人工衛星内の安置所に冷凍保存される。
遺体が一定数に達したら専用のシャトルシップで地上に戻すことになっているのだが、今回はその最初の事例だった。

損傷防止の観点から遺体は宇宙服を装着した状態でシャトルシップに載せられていたのだが、着陸後に狭いシャトルシップの中で遺体の宇宙服を脱がすのは骨が折れるので、係員がそのまま降ろしたのであった。


出題者:
参加するには または してください
パトロン:
アシカ人参
と 匿名パトロン 3 名
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Cindy