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Want you just the way you are

[亀夫君問題]

stamp 可愛い可愛い僕の子猫ちゃん、カメコ。とってもお洒落なファッショニスタ。
クローゼットだって、カメコセレクトの素敵なお洋服でいっぱいさ。
自分の好みに合わない服は絶対着ない、男の好みに服を合わせるなんてまっぴらだっていつも言ってる。
もちろん僕もあれ着ろ、これは着るななんて一度も言ったことないよ。
まあ、カメコは何を着たって似合うんだから言う必要ないんだけどね。

ところが、ある時、2着だけカメコの好みとは全然違うドレスを発見しちゃったんだ。
「珍しいね、これ、どうしたの?」って聞いたら、
「ああ、それ…もう着ないよ。男の好みなんかに合わせた服なんて買うもんじゃないよね。」って言って仕事に行っちゃった。
え、何それ?いや、カメコは可愛いから、僕と付き合う前に彼氏がいたっていいんだけど、まさかあのカメコが男の好みに合わせた服を着るなんて、信じられない。何でこんな服があるんだろう?

*この問題は亀夫君問題です。主人公のラティーオに質問して、ラティーオの疑問を解決してあげてください。YES /NOで答えられない質問もできます。
*この問題内で、カメコを含むラティーオ以外の人に質問することはできません。


出題者:
出題時間: 2021年5月5日 19:17
解決時間: 2021年5月5日 20:36
© 2021 gattabianca 作者から明示的に許可をもらわない限り、あなたはこの問題を複製・転載・改変することはできません。
転載元: 「Want you just the way you are」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/5862
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stamp :数年前に亡くなった父が、最後によく似合うと言ってくれたピンクのドレスと、もう一回その父に褒められたくて買ったもう一着のピンクのドレス(その時にはもう父には娘の姿は見えなくなっていた)。
処分できずにそのままクローゼットに残していた。

*設定はこの二人であるが、特にこれと言った関連はない。
*黒(とまあ限られた寒色系の差し色)しか身につけないこだわりのファッショニスタカメコ。
*ラティーオ含め、男の好みには従わない。
*基本着なくなった服は友達にあげたり売ったりしているが、その思い出(本人曰く戒め)のため、その2着は処分はしていない。
*ピンクのドレスもそれなりにセンスと品質の良いもの。一着は結局着る機会がなかったのでタグがついている。もう一着も一回しか着てないので、新品同然。
*カメコも幼少期はピンクも着ていたようだ。

201X年4月○日
 こう見えてもうちは結構堅い家で、ファッションの仕事に就くなんて良い顔をされなかった。特に父親には猛反対された。それでも私は服が好きだったから、この道を貫いてきて、ようやく自分の店を持つことができた。そんなある日、もう3年ほど顔を見ていなかった父親が入院したと母から連絡があった。
 私はいつも黒い服を着ている。だからその日も全身黒ずくめで病院に向かった。「あなた病院来るのにそんな真っ黒の服って…まあいいわ、入りなさい。」母に促されて病室に入った。  
 「お父さん、カメコよ」「ああ。久しぶり。」私は父と何を話して良いかわからず、いたたまれなかった。「お母さん、今日は赤い服か。綺麗だな。」「ありがとう。あなた。」そんな他愛もない会話を交わす両親を残し、私は数分で席を立った。追いかける母から、父は視力が落ち、ほとんど物の形は見えなくなっていること、そして余命は数ヶ月であることを聞いた。

201X年5月×日
 大好きなDi○rのコレクションでたまたまピンクのドレスが出ていたから、買った。ピンクなんて着るの、小学校の時以来だ。何だか落ち着かない。「お父さんカメコよ」「おー、カメコ、よく来たな…綺麗なピンクだな。お前、小学校の頃よくピンク着てたからな。似合ってるぞ。」「…ありがとう。」

201X年6月△日
 1か月ぶりに仕事の休みが取れた。お見舞いに行くために昨日買ったばかりのmi○miuのピンクのドレスに袖を通そうとしていた時に、母からの連絡があった。

ピンクのドレスはベッドの上に放り投げた。
「…なんで褒めてくれないのよ。わざわざパパのためにピンクのドレスまで買ったのに。どうしてくれんのよ。」

2021年5月5日
「だから私はもう二度と男の言葉に合わせて服なんて選ばない、って決めたの。その2着は戒めとして残してる。次にパパに会ったときは、もちろんピンクなんて着なかったわ。私のお気に入りの、黒いCh○nelを着て行ったの。」

そう言って震えながら唇を噛み締めるカメコを僕は抱きしめた。よく知ってる。君がありきたりのブラックフォーマルなんて着たくない、って言って、そういう場面ではいつもCh○nelのアンサンブルを着ていることを。

「だから君はいつもいうんだね。『一生の時間は限られているのに、一瞬でも納得しない服を着るなんて時間がもったいない』って。いいよ。誰の好みにも合わせなくていい。僕は好きな服を着ている君が好きだ。でも、今週末は一緒にお義父さんに会いに行かないか。ピンクのドレスでも黒のCh○nelでも君の着たい服を着て行けばいいから。」

きっとクローゼットの鏡には、目を真っ赤にしてうなずく君が映っているんだろう。そんなところは見られたくないってファッショニスタの君は思うだろうから、しばらくこのままでいるね。
僕の可愛い子猫ちゃん。


出題者:
参加するには または してください
パトロン:
アシカ人参
と 匿名パトロン 3 名
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Cindy