新人翻訳家のgattabiancaさん。ある映画のクライマックスのセリフの渾身の訳がこちらである。
「だってさ…あの道の数見たか?道だけでも何千とあるんだ。僕はそこに行ったらどうすればいい?どうやったらその中から一つの道を選べるんだ?どうやって、たった一人の女性、たった一つの住む場所、見たい景色、最期の時の迎え方を決めることができるんだ?
僕にとって陸地は、大きすぎる船なんだ。美しすぎる女性だし、長すぎる航海だし、強すぎる香水。そして、何より、僕には弾き方のわからない音楽。…だから僕は船を降りることができないんだ。」
この原稿を見た、ベテラン翻訳家の海亀氏は、「これじゃダメだな」とある箇所を1箇所修正した。それは、このセリフが○○だったからだという。○○に入るのは何か。
*○○に入る言葉はいくつか考えられます。趣旨が英立すれば想定解以外でも正解とします。
*YES/NOで答えられる質問でお願いします。質問数制限はありません。
*元ネタとなる映画はありますが、知らなくても全く問題はありません。
一応実在のセリフですが、映画のネタバレに配慮し若干の改変をしています。
転載元: 「Mott Street in July」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/5855
;舞台のセリフ(映画の吹き替え、ラジオドラマなど、文字を見ずに音だけで判断するものであれば可)
「『長すぎる航海」か…耳だけで聞けば『長すぎる後悔』とも受け止められかねない。翻訳家たるもの、原作者の意図を正確に伝えるのが第一の使命だ。しかも、いちばんのクライマックスシーンで、間違った解釈が伝わることは断じて避けなければいけない。gattabiancaもまだまだ修行が足りないな。」と言って、海亀氏は、「航海」を「旅路」に書き換えたのであった。