海亀交通社のバスはフリー昇降制である。
運行区間に停留所は無く、客は区間内ならばどこでも乗り降りできる仕組みである。
ある時、海亀交通社内の会議で「停留所を作るべきだ」という意見が出て、満場一致で可決された。
しかし、フリー昇降制は今まで通り継続し、運行ダイヤを変更する予定も全く無い。
停留所を設置して維持すれば、より多くの経費がかかることになるのだが、なぜ停留所を作ることにしたのだろうか?
* Q8名無し編集者さんのリサイクルです。
転載元: 「【交通機関ますか?リサイクル】And now they’re after me」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/5844
海亀交通社の走行エリアは、元々地元住民しか使っていなかったのだが、海外で人気のドラマのロケ地に選ばれたことで、急に聖地巡礼をする海外からの旅行客が増えた。
彼らは、どこで降りていいかわからず、いちいち運転手に「ラテラちゃんの通ってた学校はどこ?」「水平展望台にはどこで降りたら行けるの?」などと聞いていた。
旅行者の落とす外貨で地域経済が潤ったため、若干の経費がかかっても、旅行者の便宜を図るため、聖地の目印として停留所を設置したのである。