「お母さん、図書館ってどこだったっけ?」
「えーと、三丁目の裏道を曲がって、まっすぐ行ったらUSOって喫茶店があるから、そこでブラックコーヒー頼めばいいわ」
「ありがとう!行ってきま~す!」
バタン
ウソやん、何でそんないい加減な情報で出ていくの、我が息子は。図書館と喫茶店の関係はいかに?
*Q13 ノーキンさんのリサイクルです。
転載元: 「アメショが踏むも恐るる所に馬鹿は駆け込む」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/5754
母はイヤホンで電話をしていて、息子の話を聞いていない。
息子は母が電話相手に言ったセリフを聞いて飛び出して行ってしまった。
なので、会話は成立していないし、図書館と喫茶店に関係はない。
*茶番なストーリーですが、お暇な方は読んでいってくださいませ〜。
遮音性の高いワイヤレスイヤホンをつけて仕事の電話をしているビッグママニキータ。優しくて働き者のお母さんだ。
ただ、その仕事の実態と言ったら、まあ、大概な裏稼業である。今日も仕事で若干のトラブルがあったようだ。そこに息子のアレックスが帰ってきた。
「アレックス?お母さん仕事の電話してるから少しだけ静かにしててね?冷蔵庫のアイス食べて良いから。
S○it! 何しくってんのよ。もうレオンに頼んでブツを始末するしかないわね。話はつけといたから。え、ちょっと何言ってるの?聞こえない。(音量を上げる)あ?レオンの連絡先知らない?なんで知らないのよ?」
「お母さん、アイスなかったから買ってく…あ、そうだ、ついでにお母さんの借りた本返してくるね?お母さん、図書館ってどこだったっけ?」(*母には聞こえていない)
「えーと、三丁目の裏道を曲がって、まっすぐ行ったらUSOって喫茶店があるから、そこでブラックコーヒー頼めばいいわ」
「ありがとう!行ってきま〜す!」(*聞こえていない)
バタン
「そう。そう頼んだらレオンがブツを引き受けてくるから。奴なら頼めばなんでもやってくれるわ。わかった?あんた今度しくったら…ちっ切りやがった。あれ、アレックスは?…まさか今の電話聞いてUSOに行ったの?」
〜Café Un Sept Octium にて〜
(ここでいいのかなあ?)「すみません。ブラックコーヒーください。」
「あん?ずいぶん若い依頼人だな?まあいい。ニキータのブツはどこだ?」
(ママのブツ?ママの本を代わりに返してくれるのかな?)「はい。これです。『アメショのマチルダの冒険』。おじさんが返しといてくれるんですね!どうもありがとうございます!ママ、とっても感動したって涙流しながら読んでくれました。それじゃ!」
「あ、ちょっと待て坊主…!ってかニキータ、これ読んで泣いたのか…」
数時間後、図書館には強面のレオン氏が涙目で猫の童話を返しにきたという。