嘘だらけ、全くの嘘であることを「嘘八百」と言う。しかしある地方では同様のことを「嘘十二」と言う。
何故「十二」という数字になったかというと、実はこの地方に住んでいたある少年と関係がある。
この少年のありきたりな本名を、ひらがな3文字で答えよ。
転載元: 「【嘘ますか?オマージュ】狼少年」 作者: 名無し編集者 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/5746
そうた
この地方には、『そうた』という名の嘘つき少年がいた。
とにかく口を開けば嘘ばかりなのだ。
嘘ばかりなので、逆に扱いやすかったとも言えるのだが。
あんまり嘘ばかりつくので、ついには「あいつは『そうた』じゃねえ。『そ』と『う』をひっくり返して『うそた』だ」と言われるようになった。
少年はこれが大層気に入ったらしく、自分で『うそた』と名乗るようになった。
ある時、『うそた』の『た』の字が『十二』に見えるように書かれていた。(誰が書いたのかは定かではない。)
少年の友人が『うそじゅうに』と読み上げたせいで、少年は時々『うそじゅうに』とも呼ばれるようになった。
のちに、嘘ばっかり言うことを「『うそた』のようだ」という意味を込めて『嘘十二』と表現するようになったのである。
こんな話はもちろん『嘘十二』だ。