【嘘ますか？リサイクル】シャルトルーズの辞書に不可能はない

流れ星を見つけた時に願い事を３回唱えると、願いが叶う──それを聞いたジュリアンヌがシンタローに片想いをしているにも関わらず「シンタローの私への愛が嘘でありますように」と３度唱えたのは何故だろう。

＊Q7エルナトさんのリサイクルです。

：「妹として好きだなんて、あたしは認めない。」

シンタローはあたしの新しいママンの連れ子だ。ママンの前の相手はジャポネだったらしいけど、そんなのあたしの知ったことじゃない。

シンタローはあたしより二つ上の１５。ちょっとシャイだけど、子供っぽいクラスメートなんかよりずっといい。あたしはちょっぴりシンタローのことが気になっていた。

思い切って「あたしのことどう思ってる？って聞いたら、「好きだよ。血は繋がってないけど、大事な家族だし、妹だよ。」だってさ。

そんな愛いらないよ。「あーあ、赤の他人だったらよかったのに。そうしたら、彼女として見てもらえたかもしれない。ねえミネット？」

あたしは流れ星に祈った。膝の上のミネットを撫でながら。シンタローが妹として好きだ、って言ってくれたことが嘘でありますようにって。