ここは剣と魔法の世界、カメルンピア。
勇者カメルスは魔王を倒すため、魔法使いや僧侶、戦士を仲間に連れて旅立った。
長い旅路の末、ついには恐ろしい魔王を討った。
そんな最強パーティーは、ある日最弱のスライム相手に全滅した。一体どうして?
No.10 メラさんの問題文です。
転載元: 「【旅立ちますか?リサイクル】僧侶の一言」 作者: ノーキン (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/5676
魔「見て見て~料理できたよ~!」
戦「おっ、旨そうだな。早速いただくとするか」
僧「ダメだよー。最初のひとくちはみんな一斉にって決めたじゃないか」
戦「ちぇっ、早くしてくれよ。こちとら腹がへってんだ」
魔「普段の戦闘もこれくらい早ければもっと楽できたのにね~」
戦「斧を持たせただけで『ぎゃあ』とか言って動けなくなるお前よりかは早く動いてるつもりだったんだが」
魔「だってあんなに重いとは思わなかったんだもん!」
勇「はいはい、そこまで。今日は魔王討伐を記念したパーティーなんだろ?ケンカはなしだぞ」
戦「こんなのケンカの内にも入らねえよ。とにかくどれから食うんだ?」
勇「そうだな、やっぱり初討伐のスライムに似ているアレからにしようか」
魔「さっすが勇者!これは私の一番の自信作なんだから!」
戦「自信作ぅ!?変なもん入れたんじゃねーだろーな!」
僧「(魔法使いの自信作は大抵ロクな物が起きませんよね…)」
勇「(僧侶、念のため解毒の準備はしておいてくれ)」
僧「(分かりました)」
勇「(料理の匂いは普通だから気にしすぎだと思う)よし、みんな!まずは乾杯して、それからそのスライムみたいな物をいただこう。じゃあ、魔王討伐を記念して、乾杯!!」
皆「乾杯!!🍷」
そして、4人はスライムみたいな料理を一斉に口に入れた。誰も思わなかったんだろう。あまりにも不味い料理というやつは口にすると思考が停止して硬直すると。石化状態に等しい彼らが助け出されたのは一週間後の事だった。
(一言解説)
魔王討伐を記念して食べたスライムみたいな料理が激マズだったから