普段は厳格で強面な猫山先生が、授業中に突然涙を流し始めた。
卒業式でもあるまいし、いったいどうしたのだろう?
*Q4 メラさんのリサイクルです。
転載元: 「【旅立ちますか?リサイクル】I am dying, forever crying」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/5654
名優にして鬼演出家の猫山カメオ。今日は演劇学校の授業に特別講師として演技指導に来るというので、生徒たちはみんな緊張している。「そんな殺人犯のセリフに、観客が同情すると思うか?そんなんじゃ、みんなとっとと死刑になれって思うだけだ!」「そんな告白じゃお前が絶世の美男子でも女は誰一人落ちねえぞ。ましてやお前自分の顔を見てみろ。」ととにかく手厳しいが、その批評は適切だ。
「親が死んだ時に流す涙がそれか?それはとっておいたプリンが食べられてたぐらいの涙だ。よく見てみろ。」というとそれまでの厳しい形相は一点、猫山は突如ハラハラと涙をこぼした。悲しみと後悔と困惑と孤独感、そしてわずかの解放感。その全てが込められた涙に、生徒たちは息を飲むほかなかったのであった。