酒ますか？リサイクル】Keep my glass full until morning light

ここは海沿いの酒場。ある日、男が「ゲンブのビール」と「つまみ」を注文しました。
しかし、彼はその「ゲンブのビール」を一口飲んだところで止め、マスターを呼びました。

「おい。これは本当にゲンブのビールか？」

「はい･･･　ゲンブのビールに間違いございません。」

男は勘定を済ませ、帰宅した翌日、遺体で発見されました。

何故でしょう？

＊Q21ノーキンさんのリサイクルです。

海辺の町に住む酒好きの男。今日も馴染みの酒場に向かった。
「おい。これは本当にゲンブのビールか？」
「はい･･･　ゲンブのビールに間違いございません。」
「そうか…もう味わかんねえな。」
「ちょっと飲み過ぎじゃないですか。ここまで、ワイン１本、ウイスキーをダブルで５杯、テキーラを３ショットお召し上がりですよ。酔い覚ましの水代わりにビールなんて、あまりお勧めできません。明日もお仕事なんでしょう？」
「…そうか、じゃあ今日はここまでにしとくか。お勘定頼む。」そのまま家に帰り、倒れ込むように眠った男。
翌朝、「まあいったん寝たし、大丈夫だろう。」と出勤のためいつものようにハンドルを握る男。「あー、なんかちょっと眠いし、頭も痛いな…うわっ！」海沿いのカーブの道を曲がりきれず、そのまま崖から転落した。不幸にも命は助からず、遺体で発見されることになったという。