「酒ますか？リサイクル」出逢い

カメオは一年間禁酒をしたら、次の年はお酒を飲み、また次の年は禁酒するという事を30年間続けていた。しかし、妻のカメコが亡くなってから、その期間は三年おきに変わっていた。一体どういうこと？

Q14　バサミさんの問題②のリサイクルです。

カメオは禁酒の約束を妻のカメコとするが、1年守ると我慢できず飲みだしてしまうが、2月29日に妻が亡くなってから、妻との禁酒の約束を守りはじめ、命日の日（4年に1度）だけ、約束を破り、また怒ってくれよと思い出しながら、飲むのであった。

カメオは、お酒が大好き。特にりんごのお酒、シードルが1番の好物♪
だけど、りんごは、隔年結果で豊作・不作が顕著にみられる。豊作の年につくられたシードルは、安価で美味しいシードルが手に入るが、不作の年に作られたものは、とても高価で家計を圧迫していた。
そのため、カメコは家計とカメオの身体の心配をし、怒り禁酒の約束をさせるのだった。
カメオは、最初は約束を守り、禁酒を1年継続するが禁断症状が現れ、また隠れて飲み始め、妻に見つかり怒られ禁酒を始める、を繰り返していた。
ある、うるう年。2月29日に大切なカメコが亡くなった。カメオは、毎日悲しんでシードルを飲み続けていた。
妻が亡くなった年の12月。カメオは相変わらず浴びるほどシードルを飲んでいたが、仏壇のカメコの遺影が大きな音をたてて落ちた。大きな音にびっくりしたカメオは、妻の遺影を見てお酒の飲み方を注意され禁酒の約束をしていたことを思い出した。
きっと妻が自分のことを心配してくれているのだろうと思い翌年から禁酒を始めるのでした。
3年間禁酒をし、4年目のうるう年。大好きな妻の命日に出逢える年。
2月29日、カメオは仏壇の前でシードルをちびちび飲み始める。
「カメコ。僕はもう大丈夫。浴びるような飲み方もしていないし、4年に1度、カメコの前だけでしか飲まないよ。だけど、怒った顔のカメコもかわいかったな。また、前みたいに俺を怒ってくれよ…」と思いを馳せるのであった。