目の前をある物が次々と通り過ぎていく。
それがなんであるか男には漠然と予想がついていたが、何回か通り過ぎていくうちに、その予想は外れているのではないかと考えるようになった。
それが何回か通り過ぎたところで、それが何であるかが宣告された。
それは当初の予想どおりのものであったが、男は愕然とした。
なぜだろうか。
転載元: 「Spin me ‘round like a record」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/5203
待で連れて行かれた高級料理店。
ターンテーブルでは大皿に乗って次々と贅沢な料理、山海の珍味が回ってくる。
5皿目に登場したのは明らかに怪しい見た目の一皿。
見た瞬間に×××だと思って、ドン引きする男。
1回目(あ、あれなんだろう…見た目×××っぽいなあ…まさかあんな物を食べるの!?)
その後も誰も手をつけずに、ターンテーブルは何回か回転する。
2回目(まさかなあ…×××っぽく見せた野菜とかじゃないかな。よくあるじゃん。そういう細工物)
3回目(それにしてもリアルだ…なんだろう?練り物とか卵かも?)
4回目(まさかほんとに×××!?まさかね。)
5回目(うん、やっぱり芋とかきのことかだよ。さすがにあんな物出すわけないでしょ。)
(以下略)
最終的に、10回ほどターンテーブルが回り、「あれは×××ではない、野菜だ」と男が自分自身を説得したところで、宴の主催者が高らかに宣言した。
「いよいよこれが本日のメインディッシュ、当地名物の×××の旨煮です」
(やっぱり×××だったか〜)
必死で自己欺瞞を試みたものの、やっぱりファーストインプレッションは正確。
(ぐ、ぐえ〜)
喜んで食べる周りの人に勧められ、仕方なく手を伸ばす男であった。
*シチュエーションは若干違いますが、一応実話を元にしています。
伏字にしたのは、不快感・グロ回避とか、他の食文化に対する敬意とか、そんなところです。
各人、自分の考える「ぐぇ〜」な食材を入れていただければよろしいかと思います。
もちろん、カニ○リでも成立しますが…。