ショッピングを楽しみ、両手に荷物を持って15階建ての自宅マンションに帰ってきた女。
鼻歌気分でエレベーターに乗った女だったが、自分の部屋がある7階でエレベーターを降りたときには、
ある男の顔を思い浮かべながら、なんとも言えない不安に襲われていた。
いったいどういうことだろう。
※過去問題の改作です。ご存知の方は見学でお願いします。
転載元: 「指 (A-Part)」 作者: GoTo_Label (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/5109
両手がふさがっていた女は、エレベーターに乗るとき、先にいた見知らぬ男に「すみません、7階を押してください」と言った。
男は7階を押したが……
「7階」の言葉を聞く前に、すでにその指はするすると上に伸びており、7階のボタンの上にあったのである。
以前乗り合わせたとき自分が7階のボタンを押したのを憶えていただけかもしれないが……
男の顔がどうしても思い出せなかった女は、薄気味悪さと不安を覚えずにはいられなかったのである。