【カンパますか？リサイクル】Tous les oiseaux du point du jour chantent l’amour

「ピンクの羽根運動」に賛同しているカメコのもとには、寄付もしていないのに、毎週のようにピンクの羽根が届くという。どうしてだろうか。

*Q5 セルフリサイクルです。

理由：カメコは運動の主催者側。その広報のために通信販売でピンクの羽根のアクセサリーを複数購入した。

ピンクの羽根運動は、水平思考を通じて子どもたちの健全育成を図る青少年健全育成運動である。地方公務員の管理職であるカメコは、その広報を担当する部署に配属された。しかし、赤い羽根や緑の羽根に比べると後発であり、今一つ浸透していない。ある日、カメコは手作りアクセサリー販売サイトでカラフルな羽根を使ったピアスを発見した。かなり大振りで目立つ。試しに、「ピンク　羽根　ピアス」で検索するとかなりの商品がヒットした。これは良いと次々に注文したところ、毎日、毎週のように様々な製作者さんから多種多様の「ピンクの羽根のピアス」がポストに届いた。カメコは、会議、会合、打ち合わせ、イベント、人と会う場面では必ずピンクの羽根のピアスを身に付けるようにした。地味なビジネススーツに華やかなピンクの羽根のピアスはちょっと浮いたが、逆に人目を引いた。
「カメコ課長、それは何ですか？」「（ふふん）実は、私どもの部署ではピンクの羽根運動というのを推進しておりまして…」　
「カメコ課長、この間のとは違うピンクの羽根のピアスですね？」「あ、覚えてくださいました？ピンクの羽根運動。御家族にもぜひ御説明してあげてくださいね。これパンフレットです！」
ということを繰り返したことで、カメコの働く自治体ではピンクの羽根運動の認知度が相当に高まったという。

＊ピンクの羽根ではありませんが、似たような実話を元にしています。
＊ピンクの羽根運動は完全なフィクションです。