カメコは二十歳そこそこの、うら若き乙女だ。
草いきれの立ちこめる、ある夏の夜のこと。
カメコは、数人の女子達と怪談話をしていた。
カメコの怪談は、首が飛んだり血が飛び散ったりと、
なかなかに刺激の強い内容だったのだが、
聞いていた女子たちは、誰もその話をグロいとは思わなかったのだという。
なぜ?
転載元: 「グロ不注意」 作者: 丼 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/5026
室町時代、とあるお屋敷にて。
亀子たち女房衆は、怪談話に花を咲かせていた。
亀子「しず心なく首の飛ぶらん…!」
女房い「あなかしこき〜!」
女房ろ「げにげに〜!」
女房は「ま〜る〜も〜じ〜!!」
当時の日本には「グロテスク grotesque」という言葉は伝わっていない。
なので当然、誰も「グロい」とは思わなかった。