偽物の電気ネズミ

「ピカテウ」はユウイチの大好きなキャラクター。
その「ピカテウ」の色が黄色から無色透明になったと聞いたナルミは、その原因がユウイチが元気一杯なことにあると推察した。

状況を説明せよ。

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今日、ユウイチの母ナルミは幼稚園に通う息子のためにキャラクター弁当に挑戦していた。
作ったキャラクターは、国民的人気キャラクター「ピカテウ」。ネズミをモチーフにしたチャーミングな黄色のキャラクターである。
顔はオムレツでかたどった。目は海苔、頬は薄く切った人参。初めてにしてはなかなか褒められる出来ではないだろうか。
しかしユウイチの母は、造形ばかりに気を取られ、弁当の中でそれが維持されるかどうかまで考えることができなかった。
ユウイチは遊びたい盛りで、朝から晩までずっと落ち着きがない。送迎バスから降りて遊園地に降りたその瞬間から、ずっと友達と駆け回り、転げ回る。
もちろん室内に入ればリュックをおろす。しかし、リュックを背負っている間の運動量でも、透明な弁当の蓋の裏に顔のパーツをくっつかせるには十分であった。

「べんとうをあけたら、ぴかてうのめとかほっぺがふたにくっついて、とうめいになっちゃったのー。」

夕方ユウイチから報告を受けたナルミは、ユウイチが元気であることを考慮して弁当を作らないといけないなと感じた。

※この問題は実在の創作物とは一切関係がない。
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