※この問題は私が以前『肝試しますか?』『夏休みますか?』に出題した
門題文を見てから参加致してもらえますとよろしいかなと思います。
男子禁制のオカルトサークルに所属する私、カメコは今屋上にいる。
夜空を見上げると満天の星。
カメコは輝く夜空にそっと指を指す。
『あそこになにかいるわ~!・・・』
声にならない声を上げ精一杯叫ぶ。
叫んだあと彼女の瞳には大粒の涙が零れる。
一体なぜ?
転載元: 「ラストシャウト」 作者: タカシン (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/4817
私はとある男子禁制のオカルトサークルに所属するカメコ。
ここ最近声の出が悪くなって病院で精密検査を受けたの。
結果、告知を受けたわ、喉頭がんですって。
このまま放っておいたら命にかかわることになるみたい。
自分の命を守るためには患部である私自身の声帯を除去するしかないんだって・・・
入院して手術前日前夜、外の空気を吸いに私は病院の屋上に上がったわ。
こういう時に限って夜空の星がキラキラしているわ。
私はふと思い出にふける。
廃墟や別荘で2階に指さしてサークルメンバーの前で『2階に何かいるわー!!』って・・・そんなこと叫んだっけ・・・
輝く夜空に向かって私は指差し今出せる声量で『あそこになにかいるわ~!・・・』
声ももう枯れ枯れね・・・
明日。私は声を失う・・・
またみんなの目の前で大きな声で叫びたかったなあ・・・
もう叶わぬ願いに思いを馳せカメコは涙を流したのであった。