「儂のことはみんなには秘密じゃよ」
約束をした少女だったが、ある日少女は魔法使いのおじさんのことを母親に話してしまう。
母親の依頼で彼の捜索が行われたが翌日、魔法使いのおじさんが消えてしまったことが少女と母親に伝えられる。
「あ~あ。もうあのアメちゃん食べられないのかな」
そう残念がる少女だったが、魔法使いのおじさんと面識のないはずの母親の方が少女よりも残念がっているという。
なぜ?
転載元: 「おかしな魔法使い」 作者: 滝杉こげお (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/461
少女の言う魔法使いのおじちゃんとは盗人のことであった。
盗人はおいしくないアメとして少女に母親の部屋から宝石を持ち出させ、普通のアメと交換していた。
ある日、母親が自分の宝石がなくなっていることに気付き、少女を問い詰めた。
少女は盗人のことを母親に話す。
盗人のいた公園に母親から連絡を受けた警察が駆け付けた時にはすでに盗人の姿は無かった。
そのことを聞いた母親は宝石が戻ってこないことを嘆いたのだった。