※他所で出題したことのある問題です。
「シンディ国」では、些細なこと、理不尽なことで死刑に処される者が多く、
王女はそのことに大変心を痛めていたが、
他の王族や貴族たちは死刑をやめるように訴える王女の言葉に耳を貸そうとしなかった。
しかし、王女がある行動をしたことで、
死刑囚たちは皆助命され、王女はついに死刑の廃止まで勝ち取った。
一体何をした?
※元となった話あり。
転載元: 「慈愛を与えましょう」 作者: KY太郎 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/4568
「らてらて国」では、死刑の方法は監獄で食事を与えず餓死させることであった。
そこで、王女は死刑囚たちの飢えと渇きを癒すため、
監獄で彼らに自らの母乳を飲ませて回り、その様子を看守に見せた。
そして、囚人たちに毎日のように授乳する王女の姿に心を動かされた看守が、
王女が自分の身を以て死刑囚を助命する覚悟があることを王族や貴族たちに訴え、
驚愕した王族や貴族たちは王女に死刑囚へ乳房を差し出すのをやめさせようとしたものの、
王女が引き下がらなかったためしぶしぶ死刑を廃止したのである。
元ネタ:絵画『ローマの慈愛』
大本は古代ローマの「著名言行録」という本に収録の説話で、死刑になった父親とその娘の話です。
絵画の方は紀元1世紀から近代に至るまで、ルーベンスやファン・バビューレンなど色々な種類があります。
もっとも当然というかなんと言うか、
近世では本当に「教訓話」としてよりも近親相姦的な含意が大きく含まれていたようですが…。