新ラテシン　メモリーカード

カメオは幼い頃は病弱であり
テレビのスーパーヒーローに憧れていた。
そんなカメオは大人になり正義の味方として悪を成敗していたが決して誰かを傷つけたり暴力を振るうことは無かった。
しかしカメオはその日初めて会った無抵抗の一般市民を殺害してしまった。

一体なぜ?

幼少期のカメオは臓器提供を待っていました。

ある日そこに臓器が提供されたのです。
近くの浜辺に子供の落下体があり
柔らかい砂浜がクッションとなり即死せずに済んだのですが
この病院に運ばれて間もなく息を引き取ったのです。
搬送中の検査の結果、カメオの臓器に適合することが分かり
身元不明の遺体でしたが組織がまだ生きているうちに取り出すことを決行してしまったのです。

それから数十年が経ち、カメオは義賊として大金をせしめている悪党から金を奪い貧しい人に分け与える活動をしていると
この日も一軒の家屋に強盗を働きました。

命だけは助けてくれ。カメオは驚きました。
その声を聴いて全身の細胞が震えました。
初めて見る顔のはずなのにどこか懐かしい
その時カメオは自分の背後を押す若い頃の主人の姿が見えました。

そのあとのことは覚えていません。

カメオは自分が何をしたのか
でも手は血まみれで傷だらけでした。

あれは本当に自分がやったことなのでしょうか?

カメコは怖くなり砂浜に戻ると主人の死体を発見しました。

そこには消えてしまったダイイングメッセージがあり

カメオは一体誰が自分の体を動かして殺したのか結局分かりませんでした。